本とコーヒーの香りが交錯する――世界各国のコーヒー関連書籍が初めて上海に集結

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「2024中国都市コーヒー発展報告」によると、2023年の中国のコーヒー産業の規模は2654億元(約5.8兆円)に達しました。コーヒー関連企業数は38万4859社にのぼり、うち上海市内のコーヒーショップ数は9553軒を数え、引続き世界一のコーヒーショップ数を誇る都市です。このような上海において、コーヒーはリアル書店に欠かせないものになっています。

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2025上海国際コーヒー関連書籍展並びに優秀ブックカバー100選特別展(写真・上観新聞)

5月15日、「2025上海国際コーヒー文化フェスティバス」の一環として、「2025上海国際コーヒー関連書籍展並びに優秀ブックカバー100選特別展」が上海の香港三聯書店で開幕しました。今回の展示では、世界各国からのコーヒー関連書籍350冊を初めて一堂に展示・紹介し、その内訳は簡体字中国語版122冊、香港・台湾版158冊、海外版70冊で、コーヒーだけでなく、コーヒー文化やコーヒーから派生することなどの魅力を余すことなく紹介しています。

書籍の内容としては、簡体字版、香港・台湾版のコーヒー関連書籍は、コーヒー豆の見分け方から抽出方法、淹れ方、ラテアート、テイスティングなど一連のコーヒーの専門知識が網羅されています。また、世界のコーヒーの歴史・文化、カフェ経営、コーヒーとアート・デザインなど広範なテーマにわたっています。

海外版のコーヒー関連書籍は、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、オーストラリア、アイルランド、チェコ、日本などの50以上の出版社からの70冊が展示されています。

これらの書籍やそのデザインからは、コーヒー文化の奥深い魅力を感じられるだけでなく、各地域・文化がこの国際的な飲み物をいかに捉えているか、その独自の理解のしかたを垣間見ることができます。

今年、各リアル書店は50種類以上の新作のコーヒーを発売し、斬新で面白いプロモーション企画も展開され、上海国際コーヒー文化フェスティバルに彩りを添えました。

さらに、5月26日には「2025上海出版業界コーヒースキルコンテスト」が開催され、ラテアートやクリエイティブコーヒードリンク創作などが競われる予定です。

出典:上観新聞、文匯報